2008-12-31

Dokken「Back For The Attack」


2008年最後のアルバムはDokken。
前出のCinderellaからの流れで80'sなHR/HMですな。
所謂LAメタルの範疇でくくられてるこのDokkenなんだけど、音楽的には結構異質な存在で、おおよそHRシンガーとは思えないほど線が細くそれでいて哀愁感たっぷりのDon DokkenのVoに、カミソリみたいにエッジの立ったGeorge Lynchのテクニカルなギターの見事な融合っぷりが魅力のバンド。
そんなVoとギターの絡み合いがいい方向に作用してたバンドなんだけど、人間関係ではDonとGeorgeの仲の悪さったら有名だったよね。
雑誌のインタビューとかでも、お互いミュージシャンとしてはリスペクトしてるって言っているけど、仲の悪さをとりたてて隠すこともなくおおっぴらにしてたし。逆にそんな人間関係がいい意味で緊張感を生んで、それが音に反映してたのかも。

てな事を書いてはいるんだけど、ぶっちゃけ1stから3rdアルバムまでは曲ごとには好きなのもあったりしたんだけど、アルバムを買うには至らなかったんだよね。バンド名があらわしているとおり、どうしてもVoが中心にあっていまいち馴染めなかったのさ。
で、4枚目のこのアルバム。HR/HM専門のFM番組でアルバム発売前に流れた1曲目の「Kiss Of Death」。もうね、いままでのDokkenとは思えない攻撃的な曲で一発でお気に入り。それまでのDokkenといえば、基本ミディアムテンポのメロディアスでわかりやすい曲調ってイメージだったんだけど、この曲はGeorge Lynchが今までの鬱憤を全部吐き出したかのように弾きまくってるし、テンポもDokkenとは思えないファストチューンだし。
そのほかにも、このアルバムではDokken初だと思うんだけどインストのMr Scaryってのも入ってて、ここでもGeorge弾きまくり。
もうね、この2曲だけはヘッドフォンつけてボリューム上げまくって鼓膜が震えるの感じながら聴いちゃうんだよね。

そうかと思えば、いままでのDokken調の曲もきちんと入ってたり。エルム街の悪夢3の主題歌に使われたDream Warriorsなんかもまさに「これぞDokken!」って感じの曲。

結局、このアルバムの後日本ツアーを最後に解散って道をたどるんだけど、94年にまさかの再結成。でもやっぱしDonとGeorgeは仲悪かったみたいで、アルバム2枚でGeorgeは脱退しちゃうんだよね。

そうそう、Wiki見ててびっくりしたんだけど、このバンドって過去に携わったメンバー多いねぇ。
RattのJuan Croucierが1stでベース弾いてたのは知ってたんだけど、Warren DeMartiniやらBobby Blotzerなんかも携わってたんね。

Dokken Wiki http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%B3
Dokken Official Website http://www.dokken.net/ 

んじゃ、一曲目にしてアルバムハイライトのKiss Of Death


シングルカットされて結構売れたPopなBurning Like A Flame


George渾身の一曲、Mr Scary


最後はエルム街の悪夢3の主題歌Dream Warriors


んじゃ、2009年もゴーイングマイウェイでやって行くんで・・・。

2008-12-12

Cinderella「Long Cold Winter」


久々の80'sなHR/HM。
なぜ故にこのタイミングでCinderellaなのかっつーと・・・・。
Linkにもあって、このBlogにもちょくちょく顔出してくれる”もりをっち”のポップ魂で、Tom Keiferを応援する会が結成されたからなのさ。

んで、Cinderella。
1stの時はBonJoviの弟分みたいな感じでデビューしてきて、音楽的にもブルーズの要素が入りつつも、所謂LAメタルの範疇におさまる感じだったんだよね。
ただ、その頃から縦乗りのリズムとVoのTom Keiferの声質からAC/DCタイプって言われてたのさ。
俺も高校の音楽の授業でドラムをやったんだけど、期末のテスト(実技)の時は1stの中の「Somebody Save Me」を叩いたんだよ。単に簡単だったから選んだんだけどさ。
そんな感じだったんで、他のLAメタル勢よりは思い入れがあったんだよね。

んで、1988年。
2ndの「Long Cold Winter」が発売されるわけ。
タイトルの通り、真っ白に紫のグラデでバンド名とタイトルだけが書かれた”いかにも冬!”って感じなジャケで、一曲目からいきなりスライドギターとブルースハープで始まるBad Seamstress Bluesから70年代ですかっ!?って感じの Fallin' Apart At The Seamsっていう流れでTomの趣味丸出しなバンドに変身してたんだよね。
基本ブルーズ基調のHRが大好きな俺にしてみりゃ、もうドンピシャ!って感じでダビングしたテープが伸びちゃって何度もダビングし直した位。もちろん、1stの頃のが好きな人には1stシングルにもなった「Gypsy Road」っていう、これまた名曲があるわけでかなーり完成度の高い、所謂”ネ申”盤なわけよ。

その後は3rdで更にTomの趣味に突っ走ってブルーズロックと化したHeartbreak Station。んで4thのStill Climbingと続くんだけど、悲しいかな世の中はNirvanaを代表とするグランジの嵐が吹き荒れてて、セールスが振るわずに解散の道をたどるんだよ。
その後の詳しい話は、ポップ魂を見てもらった方が詳しいんで・・・・・。

ともかく、今Tomが大変な状況にあるらしくって、ここはエールを送る意味でもTom Keiferを応援する会に”いいじゃん”も一枚噛んでおこうかねと・・・・。


んでは、1stシングルのGYPSY ROAD。PVは軒並み貼り付け不可なんで、Live。



んで、いかにもアメリカのバンドって感じのアコースティックなCOMING HOME。
Mötley Crüeで言うところのHome Sweet Home的な曲かね。


最後は切ないバラードのDon't Know What You Got (Till It's Gone)。これは貼り付けできるPVあったよ!ちょっと音がアレだけど・・・・。


ともあれ、ガンガレTom!!

2008-12-01

R.I.P.Munetaka Higuchi

今日もお昼食べながら、いつものHR/HM系Blogを巡回してたんだけど、そこに飛び込んできたのが、LOUDNESSのDs、樋口宗孝死去のニュース。
今年の春に肝細胞癌が見つかって、ミュージシャンとしての活動を停止して治療に専念してたのは知ってたんだけど・・・・
かなりの大手術で生死をさまよったものの、一時は退院して自宅で療養していたって話を聞いてただけに、なんともいえない気分。

ぶっちゃけて言っちゃえば、そんなにLOUDNESSの大ファンってわけでもなかったし、アルバムも「THUNDER IN THE EAST」しか持ってないけど、やっぱし俺らの年代から上の人達にしてみりゃ、初めて日本のHMバンドがアメリカ進出に成功してビルボードチャートにランクインしたり、日本人としてはじめてMSGでLiveやったりと、何かと気になる存在だった事は確か。

49歳ってHMミュージシャンとしては高齢な部類になるんだろうけど、やっぱ若すぎるよね。

ZepのJohn Bonhamが大好きだったそうで、今頃はあっちでボンゾとドラム談義に花が咲いてる頃なんだろうね。

LOUDNESS Wiki http://ja.wikipedia.org/wiki/LOUDNESS
樋口宗孝 Wiki http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%8B%E5%8F%A3%E5%AE%97%E5%AD%9D
LOUDNESS オフィシャルサイト http://loudness.jp/index.html

俺が唯一持ってるアルバム、「THUNDER IN THE EAST」からアメリカでもヒットしたCrazy Night


俺が一番好きな曲 Like Hell


2006年。25周年記念Liveの時のドラムソロ