2008-05-05

Whitesnake「WHITESNAKE」


Whitesnake Never Ends!!
てなわけで、無事Whitesnakeの新譜も発売されて、もりをっちんとこのポップ魂にも1行だけWSの話題が出てる今日この頃。オイラもこのところ聴き込んでるわけなんだけど、まだようつべにPVもアップされてないし、自分自身ももうちっと聴き込んでからって感じなんで、それまで過去のアルバムでお茶濁し。

んで、WSの名盤って言うときっと色んな意見が出てくると思うんだよね。それこそアメリカ進出前から聴いてた人に言わせりゃLovehunterが最高傑作って人も居れば、Slide It Inだって人もいるだろうし。
でも、WSの歴史の中で、一番売れたアルバムっていったら1987年リリースのこのアルバムでないかね。

それまではヨーロッパや日本ではかなりの人気があったWSがアメリカで認知され始めたのが前作のSlide It Inだったんだけどさ、実はアメリカ版は日本やヨーロッパで発売されていたのとは違うVerなんだよね。
アメリカのGeffen Recordsと契約を結んだんだけど、Geffen側は「この古臭い音を何とかして頂戴」みたいな事言ってきたらしくて、アルバムリリース後に加入したJohn Sykesのギターに差し替えて発売。
そこそこの売り上げがあったんだけど、その後DCの喉の手術なんかがあって、メンバーは次々とやめて行っちゃって、最終的にこのアルバムでPlayしてるのは・・・・
Vo:David Coverdale
G:John Sykes
B:Neil Murray
Ds:Aynsley Dunbar
Key:DonAirey
って、かなり豪華なラインナップだったんだけど、最終的にのこったのはDCとJohn。その2人もプロデューサーに対しての意見が対立してアルバム完成後に喧嘩別れになったんだよ。
んで残ったDCは新たにメンバーを集めてファーストシングルのPV撮影をするわけだ。
その新生WSは
Vo:David Coverdale
G:Adrian Vandenberg(元VANDENBERG)
G:Vivian Campbell(元DIO)
B:Rudy Sarzo(元QUIET RIOT、OZZY OSBOURNE)
Ds:Tommy Aldridge(元OZZY OSBOURNE)
このメンバーでPVの撮影をこなしたWSはこのメンバーをパーマネントな物としてツアーに出るわけだ。
その全米ツアーはMOTLEY CRUEの前座。
しかしMTVでファーストPVのStill Of The Nightがヘビロテで放送され始めると、あれよあれよという間にアルバムセールスは右肩あがり。
ツアー終盤にはセールス面ではヘッドライナーのMOTLEYと完全に逆転。アルバムチャートでは「じゃいける君」が1位だったために2位に終わるものの出すシングルは売れまくってPVもヘビロテ。念願のアメリカ制覇を果たしたわけだ。

で、このアルバム。原題はWHITESNAKE。良くデビューアルバムでバンド名をアルバムタイトルにするのは聞いた事あるけど、これは7枚目のスタジオアルバム。
やっぱアメリカ制覇を狙って心機一転して行くっていうDCの決意の表れだったんでないかと勝手に推測してみるんだけど。
曲調はね、前作のSlide It In迄はブルージーなブリティッシュHRだったんだけど、このアルバムは完全にアメリカを見据えたアリーナHR。
煌びやかで攻撃的。ギターの音も、それまではアンプで歪ませたオーバードライブって感じだったのが、完全なディストーションサウンド。良くも悪くもJohn Sykes色が出てて、古くからのファンは、拒絶する人と諸手を揚げて受け入れる人とに別れた、ある意味ターニングポイントになったアルバム。
DCの歌い方も、それまでのディープヴォイスからハイトーンはRobert Plantみたいな歌い方になって、ファーストPVのStill Of The NightなんかもZepっぽい曲で、同時期に出てきたKingdom Comeと一緒にZepクローンみたいな事言われたり、Robert Plantからは「デイヴィッド カヴァーヴァージョン」なんて言われちゃったり。
とはいえ、最初の方にも書いたけど、間違いなくWSの歴史の中で一番売れたアルバムだし、アメリカでの地位を確立した大事なアルバムであることには間違いないよね。
事実、このアルバムが出たのが1987年。去年の2007年には20周年アニバーサリーVerが発売されたりしてるし。

んじゃ、まずはこのアルバムのファーストPVだったStill Of The Night


いかにもアメリカンなGive Me All Your Love


当時のLiveでオープニングを飾っていたBad Boys


最高のHRバラード、Is This Love



2ndシングルで2曲あるセルフカバーのうちの1曲。Here I Go Again(前にも紹介したけど)

もう一曲のセルフカバー。アメリカ、日本版ではアルバムのオープニングチューンのCrying In The Rain

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ぬぁーつーかーしぃいいいいいい!!!
っていうか、きっと兄さんはもうお察しでしょうけど、コレしか持ってなかったんですが、WSは。。。orz
その頃はBONJOVIと安全地帯という訳のわからない組み合わせに命をかけていたんですけども、友人がコレいい!コレ絶対聴け!と貸してくれて、その後ちゃんと自分でもテープで買ったんだっけかなぁ?
BostonからDCへの引越しの際、嵐の中 家族全員&荷物をミツビシのバンに搭載し、ずーっと車内BGMとして かけ続けていたのも このアルバム。走ってるうちに外が真っ暗になっちゃって、雨も風も凄いし、急遽、途中泊しようということになったものの、空室が見つからず。嵐の中響き渡るデビカバの砲声・・・怖かったなぁ(笑)。
思い出深い1枚です。

630LB さんのコメント...

おぉ、このアルバムにそんな思い出があったとは。
てか、家族全員が乗ってる車のBGMがWSなんて、なんてイカス一家。
そういや、このアルバムのツアーの時、オープニングのSEは嵐の中、雷鳴が轟くってSEだったなぁ。

匿名 さんのコメント...

そんなSEだったのですか!<嵐
いやだって、嵐にピッタリだったですもん、あのアルバム(笑)!!
結構な音量でかかってて、フツーだったらアレだけヘビロテすりゃぁ 誰か一人ぐらい文句も言いそうなもんなのに(家族6名いて皆趣味が違いますから 笑)、あの時だけは誰も文句を言わなかったんですよ~。
懐かしくてコメントもう一投しちゃいました。